京都には、古くから都があり、宮廷や寺社への献上品や人々の往来に伴って、全国各地から優れた品質を持つ野菜が集まりました。
こうした野菜が、京都の農家の長い歴史に培われた栽培方法によって改良が加えられ、茶道の懐石料理や寺院の精進料理、庶民の日常のおばんざいをはじめとした京の食文化とともに発展することで、京都特有の京野菜が生まれました。
青ネギの代表的存在である九条ねぎは、やわらかく甘みのある美しい緑の葉がまっすぐに伸び、冬には糖分がゼリー状となって葉身内部に蓄積し、さらに甘みを増します。
大変香りが良いことから、鍋物や煮物、ぬた、ネギ焼きをはじめ、うどんやそうめん、ラーメンの薬味等でも手軽においしく食べられます。
九条ねぎは、秋に播種し、春に仮植します。夏にいったん掘りあげて干しネギ(ネギ苗)とし、それを晩夏に定植して、秋冬に収穫を行うまで1年以上の期間をかけて露地で栽培されます。
京野菜を代表する野菜です。
九条ネギは、薬味として、鍋料理に、そしてすき焼きにと、京都の食卓にはなくてはならない存在。
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